スリランカのアーユルヴェーダとインドのアーユルヴェーダの違い
まずは、Ayurvedaアーユルヴェーダとは何か…。
簡単に言うと、
アーユルヴェーダとはインド発祥の伝統療法です。
アーユルヴェーダという治療法はインドで行われていた民間療法が仏教と共にスリランカへ伝来しました。
アーユルヴェーダはインドでは数千年の歴史があり、仏教が生まれたのはその後500年後とも言われています。
スリランカには元々ヘラウェガマという伝統医療があります。
ヘラウェガマの歴史は約5千年になると言われています。
昔々は病気の人がいれば薬草を使った治療が盛んでした。
スリランカには何千種類もの薬草があり、常時患者さんに応じて新鮮な薬草を採取して治療していました。
スリランカは年間を通して温暖な気候なので、薬草を豊富に採ることが出来るからです。
人それぞれの体質を見極めて治療するのがアーユルヴェーダ、ヘラウェガマの治療方法です。
さてさて、インド伝来のアーユルヴェーダとスリランカのヘラウェガマの違いについてです。
インドのアーユルヴェーダにあってヘラウェガマに無かったもの、それは“保存”です。保存してあるオイルなどを、薬として使うというところです。
気候の都合上、一年中同じ薬草を採取するのが難しかったインドでは、薬草をオイルや錠剤にして保存するという方法がとられていました。それはヘラウェガマには無かった方法でした。
採取した薬草をオイルや錠剤にして薬として使用した方法のアーユルヴェーダと、元々あったヘラウェガマを合わせた治療が現在スリランカで行われているアーユルヴェーダなのです。
(参考文献:日本スリランカ友の会会報)